mmr-20 : francisco lópez - Untitled #320 [CD Extra]

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『サウンドアートの異端児、フランシスコ・ロペス最重要最新作』

2014年スペイン・エレスマ川にて録音された音響作品に、金子智太郎氏(美学・聴覚文化研究)、城一裕氏(九州大学芸術工学研究院准教授, The SINE WAVE ORCHESTRA)両名によるロペス論考、更にフランシスコ本人による、作家としての態度表明とも言うべきエッセイ「エンバイラメンタル・サウンド・マター」(1998)の日本語訳をPDFファイルにて緊急追加収録。320枚限定生産。

[試聴]
https://soundcloud.com/murmurrec/francisco-lopez-untitled320-album-preview


" ロペスはなぜ悪名高い論者なのか。それは実験音楽やサウンドスケープ、サウンド・アートなどに関する議論のほとんどを拒絶すると明言しているからだ。彼が提唱する「絶対具体音楽」の「絶対」とは、音楽をいかなる外的参照にも結びつけないことを意味する。外的参照とは音源、意味、言語、文脈、視覚、技術、手続、意図などすべてだ。" (金子智太郎、本文より抜粋)

“ (ロペスの)エッセイ(ケージ主義哲学 : 古典的手続きパラダイムの迂路(1996))では、言わずと知れたジョン・ケージに影響を受けた人々をケージ主義と称し、その考え方が音楽にとって如何に有害か、ということを鋭く指摘している ~<中略>~ 物理的に真に存在しないものを否定する、ということは、つまり幾何学の概念を否認することかと手厳しい。” (城一裕、本文より抜粋)



・Untitled #320によせて。:

大塚英志氏が「太平記」等の中世までの物語の発話システムに見出した「<世界>ー<趣向>モデル」に見られるように、そもそも口承文芸的に物語というものは語られるのであって、物語がある特権的な作者によって固定化されるという状況が、近代の中で誕生した極めて特殊なものであるという見地に立てば、フィールドレコーディングを捉える際の一つの補助線となるのではないかと考えます。

口承文芸においては、ある物語の「世界(観)/システム」を一度把握してしまえば、それまで聞き手だった者が今度は話し手として物語を都度即興的に生起させる事が可能で、それらが資本と結び付く事を一度留保して考えれば、その全ては等価ですので(いずれも「世界/システム」から導き出されたバリエーションの一つであるので)、その意味でオリジナルの物語は存在しない、オリジナルはシステムそれ自体だ、という事になります。

フィールドレコーディング作品においても、「世界/システム」そのものが即私たちが生きている「(常に既にここにある)この世界」(この”この世界"を、イコール世界と捉えれば形而上学的、個々人にとって立ち現れる世界と捉えれば現象学的)となるので、遍く音事象を隅々まで正しく録音するといった事が不可能である以上、作品は全てある種の偏りを持たざるを得ません。だからこそ私たちは近代と前近代の区別が付け難くなっているのではなかったでしょうか。そして、その偏りは偏りであるが故に常に大きな物語を希求します。

手軽に身の回りの音を録音しデータ化して再生する事が可能となった現代では、誰もが「この世界」に対する二次創作を行っていると言い換えていい。そして、録音機を回しながらモニターでリアルタイムに音を聴くという行為体験が、フランシスコの言う「盲目さ」や「内的世界」(彼の言葉選びは非常に慎重であるが故に私には時に難解です)に対応するだろうと思います。

これまでに多くの作品を発表しているフランシスコ・ロペスは、「世界/システム」の卓抜たる話者の一人として一際(ある種独特の)異彩を放っています。
彼の作品は、現在の多くのアンビエントミュージックやフィールドレコーディング作品が陥っている、「環境音(具体音)をトレースして心地よいBGMを作ろう」「その為には作家性は極力排除せねばならない」(しかし、非作為もまた作為です。そこにはひたすらに洗練された操作、意図が隠されています)といった近代的でデザイン的な創作思考(エンターテイメント的と言い換えてもいいかも知れません)とは全く無縁です。
彼が、「世界に対して耳を開きさえすればそこに豊潤な音楽があることに気づく」といったような誤読的なケージ論を退け、サウンドスケープを唱えるマリー・シェーファーを退けるのは、前近代的な意味において、言語によってではなく音そのものによって世界から趣向を都度生成しているからに他ならないと考えます。

けれど。しかしながら。そうであるが故に。それはやはり耳を開く事から始まります。
この一見遠回りに見える迂回こそが、彼の音楽が現代において異端である理由なのです。

このCDは、金子智太郎氏、城一裕氏両氏のロペス論考、更に作家としての態度表明とも読み取れるロペス自身によるテキスト(ラセルバのライナーノーツから再掲。金子氏による日本語訳)を本人の許可を得てPDF形式にてデータ収録しています。ぜひプリントアウトして、本作を楽しむ際の手引きとして頂きたいと思います。(murmur records 相田悠希)


[Track Listing.]
1, Untitled #320 - 40:00

[Info.]
Artist Name : francisco lópez
Album title : Untitled #320
Release date : 4/27/2016
Record label : murmur records

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